なぜ有明海産海苔がトップブランドで、おいしい海苔なのか?
有明海は自然豊かな山々の湧水が、大小100以上の河川に流れ込み、栄養豊かな川の水と海の水が混じりあう九州最大の湾です。この川の水が海に流れこむことによって海の塩分濃度が下がり、有明海産海苔の特有のやわらかく、口どけのよい海苔ができるのです。
また、有明海の特徴として潮の干満の差が最大6メートルと非常に大きいということがあります。有明海ではこの干満差を利用した「支柱式」という養殖方法で海苔を作っています。漁師たちは潮が満ちているうちに海に支柱を立て、その支柱に海苔が付いた網を張っていきます。こうすることで、網が海の中にある時間と海の上に露出する時間ができ、海の中では栄養をしっかりとため込み、海の上ではお日様の光を浴びてしっかりとうま味を閉じ込めることによって、おいしさがしっかり詰まった海苔ができるのです。
その有明海産海苔の中でも、一番おいしいといわれている海苔が、海苔が収穫されだす11月ごろから12月ごろに取れた海苔です。その海苔のことを「一番摘み」「初摘み」などというふうに呼ばれています。
大黒屋海苔店ではその「一番摘み」を主に使っています。